2017年6月新発売のKindle fire7のスペック・性能を調査ー1世代前・上位機種との比較・違い

2017年6月7日に新しいKindle fire 7をリリース・発売すると、Amazonが発表しました。今回のKindle fire 7インチモデルは、プライム会員特典のクーポンを利用すると、4980円と激安の値段で購入できます。
電子書籍を読むだけでなく、動画やアプリまで楽しめる、そんな格安のタブレットの実力は気になるところです。新発売のKindle fire 7使い道や性能・スペックはどれほどのものか、調査してみました。
■Kindle fire 7でできること
Kindleと言えば、電子書籍端末として有名です。元々は世界最大のネットショッピングサイトのAmazonが販売する電子書籍を読む端末でした。Kindle Paper whiteなどは紙の書籍の読み心地を追及した電子書籍専門の端末と言えます。しかし、キンドルFireの用途・使い方は、電子書籍だけに留まりません。映画やアニメ、ドラマなどの動画、音楽、ゲームから、カメラやネット利用まであらゆる楽しみ方が可能です。特にプライム会員になると、その魅力は100%発揮されます。
私もプライム会員に加入しているので、Kindle本を読むだけでなく、映画やドラマなどの映像コンテンツやプライムミュージックの音楽を楽しんでいます。電車内の通勤時間は、プライムミュージックで音楽を聞きながら、電子書籍を読んだり、記事を書いたりしています。
■新しいKindle fire 7のスペック
まず、新しいkindleのスペックを確認してみました。AmazonのKindle fireの商品ページ(こちら)にて、CPUやストレージ容量などのスペックが表形式で掲載されています。
ただ、このスペックだけだと、新しいKindle fire 7はどれだけスペックなのか、コスパは優れているのか判断はできません。新しいKindle fireの優秀さを判断するために、以下の2つのKindle fireと比較してみたいと思います。
- 一世代前のKindle fire 7との違い
- 同じ新発売のKindle fire HD 8との違い
◆一世代前とのスペックを比較
まずは、新旧のKindle fireと性能を比較してみます。
表にあるスペックで差異があった6か所を抽出しました。(値段は除く)
スペックが異なる項目 | 新Kindle | 旧Kindle |
プロセッサ | クアッドコア1.3GHz | クアッドコア最大1.3GHz |
microSDカードスロット | 256GBまで対応可 | 200GBまで対応可 |
wifi | デュアルバンドa/b/g/n | シングルバンド |
バッテリー | 8時間 | 7時間 |
サイズ | 192×115×9.6mm | 191×115×10.6mm |
重量 | 295g | 313g |
○プロセッサ
クアッドコアに「最大」という言葉がなくなっています。「クアッド」=4という意味で、処理するCPUのコアが4つ存在することを示します。従来は、「最大1.3GHz」という記述から、4つのうちいくつか(恐らく2個)が1.3GHzで、残りは、もう少し性能が落ちたコアの使用が推測されます。新しいKindle fire 7では、最大という文言がなくなったことで、4つのプロセッサのコアがすべて1.3GHzで、性能の向上が見込まれます。
○microSDカードスロット
microSDカードは新・旧どちらのKindle fireでは使用可能です。新Kindle fireでは、利用可能なSDカードのサイズが200GB→256GBと、56GB増加しています。すでに200GBのSDカードでも大容量ですが、ますます容量が増え、電子書籍やプライム動画を楽しむ人にとって、より多くのコンテンツを楽しむことができます。
○wifi ※ここが大きな変更ポイント
今回、最もスペックとして向上しているのが、wifiです。2015年発売の旧Kindle fireでは、シングルバンドで2.4GHz帯の無線LANのみ利用可能した。しかし、2017年発売の新Kindle fireでは、デュアルバンドになり、2.4GHz帯と5.0GHz帯の2つの無線LANが利用できます。特に、5.0GHz帯の無線電波は、周波数が大きいため、複数の電波が干渉して通信しづらくなるケースが少ないです。そのため、新しいKindle fireでは、5.0GHz帯の無線LANを使用して、より速く・快適にネット接続が可能です。
○バッテリー
バッテリーも1時間長持ちするようになりました。8時間あれば、昼間出かけている時の使用には、バッテリー切れを起こす可能性は少ないです。
○サイズ
縦×横×厚さの中で、最も大きな変化があったのは、厚さです。以前のKindle fire 7では、厚さが1cmを超えていました。今回の新しいKindle fire 7は薄型化が進められており、その結果、厚さが1cm未満のサイズになり、薄型となりました。そのため、より持ちやすさや操作性が向上しています。
○重量
新しいKindle fireは、軽量化がすすめられ、300gを下回る295gになりました。従来の端末から18gほど軽量化されており、より軽くなって、持ち運びやすい重さになりました。たった18gですが、この重さの違いは、持ち運びの際に大きく影響するため、無視できない改良点です。
◆一世代前からはスペック的に改良
2015年モデルのKindle fireと2017年新発売のモデルでは、変更されたすべてのポイントで改良されています。そのため、今から旧モデルを買い求める必要はなく、新しいKindle fireが十分値段のわりに優れたタブレット端末であることが分かりました。
◆新Kindle fire HD 8との性能を比較
次に2017年6月7日に発売される新しいKindle fire 7とKindle fire HD 8を比較したいと思います。
値段は、Kindle fireの方が3000円安いです。割引クーポンを使用すれば、Kindle fire HD 8は7980円で購入できます。それではスペックの違いを確認してみます。
スペックが異なる項目 | 新Kindle fire 7 | 新Kindle fire HD 8 |
ディスプレイサイズ | 7インチ | 8インチ |
解像度 | 1024×600(171ppi) | 1280×800(189ppi) |
オーディオ | モノラルスピーカー マイク |
Dolby Atmos デュアルステレオスピーカー マイク |
ストレージ | 8/16GB | 16/32GB |
バッテリー | 8時間 | 12時間 |
サイズ | 192×115×9.6mm | 214×128×9.7mm |
重量 | 295g | 369g |
○ディスプレイサイズ&解像度
名前の通り、ディスプレイのサイズがKidle fire 7は7インチで、Kindle fire HD 8は8インチです。そして画面の綺麗さ・精細さを表す「解像度」は、8インチの方がよい数値です。単位の「ppi」は「pixels per inch」の略で、 1インチあたりにどれだけのピクセル数が表示できるかを示しています。そのため、Kindle fire HD 8の方が1インチに、より画素数の多い情報が乗せることができ、さらに画面サイズも8インチと大きいことから、より高精細な画像・映像を表示することができます。
○オーディオ
Kindle fire 7ではモノラルスピーカーなのに対し、Kindle fire HD 8では、ヘッドホン出力用に、映画などでは一般的となっている迫力ある音響を表現できるDolby Atmosがあります。さらに、デュアルステレオスピーカーでより立体感のでる音を聞くことができます。
○ストレージ
ストレージの容量には、Kindle fireは8Gが標準、Kindle fire HD 8は16Gが標準と違いがあります。Kindle fire も16Gがありますが、その場合値段が10980円になります。すると、Kindle fire HD 8の11980円と比較して、1000円しか変わらなくなります。
○バッテリー
バッテリーはKindle fire HD 8の圧勝で12時間です。ただし、Kindle fire HD 8の以前のバージョンから比べると変化はありません。長時間外出するケースだと、半日使用可能なKindle fire HD 8の方がバッテリー切れの心配が少なく、安心です。
○サイズ
サイズは、縦と横は画面サイズに影響されますが、厚さは7インチと8インチでたった、0.1mmしか変わりません。ちなみに、8インチのKindle fireHDは一世代前から厚くなっています。
○重量
重さは7インチの方が非常に軽く、74gの違いがあります。持ち運びの観点では、Kindle fire 7の方が優れています。
◆Kindle fire HD 8とは一長一短
Kindle fire HD 8とも性能・スペックを比較検討してみましたが、ディスプレイの大きさや解像度の高さ、バッテリーの持続時間では、Kindle fire HD 8に軍配が上がりました。けれども、サイズには、Kindle fire 7の軽さが際立っており、74gというかなりの重さの違いがありました。持ち運び性を重視するか、性能を重視するかを選択基準にするとよいと考えます。
まとめ・終わりに
今回、2017年6月7日新発売のKindle fire 7使い道や性能・スペックはどれほどのものか、一世代前のKindle fireと比較し、さらに同時発売の上位機種のKindle fire HD 8とも性能を比較してみました。
一世代前の2015年モデルに比べると、変更された点ですべて改善が見られます。それでいて、値段は同じであることを考えると、非常にコスパが良い、オススメな端末と言えます。
上位機種との比較では、画面サイズなどのスペックではKindle fireは劣っていますが、持ち運び安さは、300gを切る軽さで、勝っています。そのため、性能を重視したい場合は、3000円高くなりますが、Kindle fire HD 8がオススメです。逆に、格安な値段と持ち運びやすさを重視する場合は、Kindle fire 7がよいと思います。
注意点として、Kindle fire 7を購入する際のストレージ容量を8GBではなく、16GBにアップグレードする場合です。8インチのタブレットと1000円しか値段が変わらなくなります。1000円の値段差で、これだけのスペックの違いを考慮すると、Kindle fire HD 8の方がオススメです。
発売まであと少し、発売日に入手するために、欲しい方は早めに申し込みましょう。
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