2017年モデルのKindle fire HD8は安くなった代わりに、重量が増加。一世代前との比較

新しいKindle fireシリーズが2017年6月7日に発売予定です。新しいキンドルは、Kindle fire 7を含め、3種類あります。今回はその上位機種である、『Kindle fire HD 8』の性能を調査したいと思います。

前回の記事で、その目玉となる、5000円以下で購入できるタブレット『Kindle fire 7』の性能・スペックがどれくらいのものか、調査しました。(Amazonプライム会員限定の割引クーポン利用)

今回は、Kindle fire HD 8の性能について、一世代前の2016年モデルと比較してみました。その結果、新しいモデルは、安価になりましたが、その分機能を抑え、重量も重くなっています。

 

■Kindle fire HD 8の2017年モデルと2016年モデルのスペック表を比較

Amazonの商品ページに記載されているスペック表示がどのように変化しているのか調査してみました。

Kindle_fireHD8のスペック比較表

スペック表示が変化している箇所を抽出してみました。

 

スペックが異なる項目 新Kindle 旧Kindle
値段 11980円 15980円
プロセッサ クアッドコア1.3GHz クアッドコア最大1.3GHz
microSDカードスロット 256GBまで対応可 200GBまで対応可
サイズ 214×128×9.7mm 214×128×9.2mm
重量 369g 341g

※表の2016年モデルの旧Kindle fire HD 8の価格は、ストレージ容量が32Gのバージョンです。16Gの場合、12980円でした。

○値段

一世代前のモデルから、2017年のKindle fire HD 8が変化したポイントは、販売価格です。以前は、12980円だった端末が1000円安くなり、11980円になりました。2016年モデルは、プライム会員特典の割引クーポンを使用して9980円と一万円を切るのが、新発売の2017年モデルは7980円とさらにお手頃な値段になりました。

○プロセッサ

端末の頭脳である、プロセッサ・CPUはKindle fire 7と同様に、4つのコアプロセッサの性能がすべて1.3GHzになりました。一世代前のモデルは最大1.3GHzと1.3GHz以下のプロセッサもある記述でした。そのためプロセッサの性能は向上しています。

○サイズ

サイズはKindle fire 7と異なり、一世代前よりも厚さが増しています。前よりも5ミリ増加しました。1cmは越えていませんが、タブレットは薄いほど持ちやすいので、使い勝手が低下しそうです。縦と横のサイズは変わりません。

○重量

ここは新しいモデルにもかかわらず、28gも増加してしまいました。両手持ちであれば気にならない重さですが、片手持ちの場合は長い時間持っていると疲れたりするため、あまり嬉しい変更点ではありません。

 

■テレビやモニターへの出力も不可に

スペック表にない削られた機能として、テレビやモニターへの画面出力があります。2016年モデルでは、Kindle fire HD 8の画面を『ミラキャスト(Miracast)』と呼ばれる機能を使って、テレビやパソコン用のディスプレイに大画面出力が可能でした。プライムビデオを利用して映画を楽しむ人たちには便利な機能でした。こちらも値下げのためのコスト削減のため、削られてしまいました。

ただし、クロームキャストは、出力先のディスプレイが対応、または、対応デバイスの接続が必要になります。

 

■総合評価ー機能性は2016年モデルが優秀

新しく発売される2017年モデルと2016年モデルを比較した結果、値段は2017年モデルの方が1000円安いです。けれども、かなりの機能が削減されてしまっています。その結果、上位機種の高性能さが失われており、上位機種としては中途半端な印象です。以前は廉価版と言えるみKindle fire 7と20gも重さが変わらなかったのが、今回70gの差があります。そうした点からも持ち運びに苦労しそうです。

ただ、その分値段は安くなり、プライム会員限定のクーポンを使えば、8980円のHDディスプレイのタブレットはお値打ちです。すでに2016年モデルはAmazonでは販売が終了しているため、解像度の高い、大きい8インチのHDディスプレイが使用したい場合は、こちらがよいと思います。